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中村修二教授、ノーベル賞原動力は日亜化学への“怒り” [国際]

「怒りが開発の情熱につながった」
そう語る2014年ノーベル物理学賞受賞の中村修二教授。




氏は大学院修了後、日亜化学に勤務。
教授が開発した窒化ガリウムによる高輝度青色発光ダイオードの発明に対し、特許をめぐる日亜化学の対応の悪さから愛想を尽かし、「日本の司法は腐っている」、また「研究者に多くの自由が与えられ、一生懸命やれば、みんなにチャンスがある」、とアメリカ国籍を取得している。

詳しくは昨日投稿の記事★コチラ★
(「氏は、大学院修士号取得後勤めた日亜化学工業社員時代、青色発光ダイオードの開発を社長に直訴した経緯がある。 会社から約3億円の開発費用の使用を許されるも、フロリダ大学に1年間留学後、戻った日亜化学工業2億円ほどする研究に取り掛かるが、社長の交代等もあり研究の取り止めを求められた。 その後、今回の授賞理由の要因となる青色発光素子GaN(窒化ガリウム)の結晶を作製するツーフローMOCVDを発明、日亜化学工業と特許権譲渡および特許の対価の増額を争った。 日亜化学工業は同訴訟中にツーフローMOCVDは無価値だと述べてていたのに加え、訴訟終了後に特許権を中村に譲渡することなく放棄している。 最終的に高裁から示された和解勧告に対し、中村は記者会見で『日本の司法は腐っている』と述べている。」)

日本についてはなお「性別や年齢などの差別により、全員にチャンスがあるわけではない」、「日本では発明は多いが、企業がグローバリゼーション(世界的な拡大)が苦手。携帯電話など最初は良い製品を作っても敗北している」と残念がる面も。

多角的な視点を持つ中村教授、賛否はいろいろあるだろうが、氏の視点はグローバル社会に生きる上でためになると私は思う。
英語力などの国民レベルはじめ様々なシステムに先進国として遅れた面があるのも否めない。

しかし日本のシステムが生み出した当時勤務先企業の対応に対する怒りから、ノーベル賞まで受賞するとは。
まさに臥薪嘗胆…
「復讐のために耐え忍ぶこと」―苦い胆(きも)を嘗(な)めることで屈辱を忘れない(嘗胆)
個人的に、同じく漢語の教科書に登場してもいいレベルだ。


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