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2014年北京APEC閉幕 中国習主席が一歩リードの理由は? [国際]

北京で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が11日に閉幕。

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by前記事首脳らがスタートレックにしか見えないw2014北京APECつらつら

今回採択された首脳宣言には、21か国・地域の自由貿易協定を目指す
「アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)を「可能な限り早期」実現させることが盛り込まれています。

「アジア太平洋地域の協力が歴史的新段階に入った会議だった」と習近平国家主席。
今回開催国であり、国家の威信をかけたものでもあったのでしょう、中国が大きな存在感を示した様子。

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その内容について見てみました。




習主席はFTAAPについて強い推進姿勢を示し、実現に向けた研究開始を条件に合意。
APECの機能強化のため約11億円を寄付すると貢献姿勢を表しました。

また、周辺諸国との経済関係強化のため、インフラ整備を支援する独自の「シルクロード基金」を創設、
400億ドルを拠出するそうです。
更に中国が設立主導の「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」についても、
インドネシア・ジョコ大統領から参加表明を引き出し、
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領との首脳会談では、中韓自由貿易協定(FTA)の実質的な合意を発表するなど、今回のAPECで多くの成果をあげられたそうです。

 習主席は、アジア太平洋地域が協力して繁栄することを指す「アジア太平洋の夢」という概念を打ち出し、
地域繁栄のイニシアチブを発揮する姿勢を明確にしました。

これに対し日米は、中国抜きの自由貿易の枠組みであるTPPの首脳会合を10日に北京で開催しましたが、
合意の目標時期の設定は見送るなど、大きな成果を上げられなかったそうです。

これに対して米国は、世界1・2位の経済大国間の協力関係の強化を模索しているようです。

一方で世界3位の日本は、関係の冷え切っていた中国とようやく関係改善に乗り出したばかりということで、
これからの対中関係に注目していきたいですね。


習主席は今回の会合で「全ての隣国と仲良くやっていきたい」と発言し、安倍晋三首相とも会談、
世界が注目する日中対立の緩和に前向きな姿勢を印象づけました。
一見二か国間のことのように思えますが、中国はテロ対策やエボラ出血熱など
「グローバルな課題で協力することで一致した」と米国と利害の共通する分野での協力姿勢を見せるなどし、
先に経済大国・米国との関係を見ているようです。



今回のAPECでは中国が大きく働いたようで、今後の世界の動きにも大きく影響しそうです。
畢竟ボータレスに世界がよりよくなっていけばと願うのみです。



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